♪♪♪ 「ふぁ・・・も、もしもし大神です」 「当たり前でしょ、これ君の携帯なんだから」 「ユキ?」 「うん。寝てた?」 「そりゃ夜は誰でも寝るだろ・・・」 「早いよ。まだ12時前でしょ」 「オレはいつも10時には寝るんだけど」 「うん知ってるよ。寝る子は育つっていうからね」 「ユキは夜更かしばっかしてるからBIGになれないんだ・・・ つーか知ってて電話したのかよ」 「うん」 「どした?緊急連絡か?」 「ううん。今日はエイプリルフールだったでしょ?。 でも今日部活がなかったからさ。誰にも嘘をつけなかったんだ」 「・・・エイプリルフール?」 「四月バカだよ。だ か ら大神に嘘つこうと思って」 「・・・今『だから』の所でなんか嫌な含みを感じたぞ」 「ん?気のせいだよ」 「ふーん気のせいか」 「今のが嘘だよ」 「え・・・?てことはユキ、今やっぱオレのことバカにしたな!?」 「ううん、バカにしてないよ。僕は大神のこと大好きだからね」 「オレはユキなんてき・・・」 「大神、4月1日は、エイプリルフールだよ」 「う・・・」 「嘘をつく日だよ」 「ユ、ユキなんか・・・だ、大好きだチクショー・・・」 「・・・ぷっ、あははははっ」 「なんだよ、今日は嘘つく日なんだろ!? 別に好きだから好きって言ったわけじゃ−− 「4月1日はね。誕生日おめでとう大神!」 ツーツーツー・・・ 一方的に切れた通話の後、携帯の液晶を大神は呆然と見つめていた。 暗い部屋に浮かび上がる画面には 4/2(日)0:02という表示。 「あれ・・・0時って、2日?」 何度見ても4/2(日)時間は少し進んで0:03 「・・・ユキぃ〜」 自分のあの恥ずかしいセリフは、果たして昨日の出来事だったのか・・・ そんなこと考えるまでもないことで、大神は携帯を投げ出し乱暴に布団をかぶった。 無論、眠れるわけ無い。 *** どこで日付が変わったか、わかっていただけたでしょうか・・・。 とりあえず大神照の誕生日発覚を記念して!!!